平成20年4月11日に四国八十八箇所と別格二十箇所巡りをはじめ、5月30日に高野山へお礼参りをするまでの記録。


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(66~88)涅槃の道場

噂を信じちゃいけないよっ!



噂を信じちゃいけないよっ!

Originally uploaded by 88nakamuratakahiro


本日、めでたく108ヶ所目のお寺にお参りすることができ、オレのお四国参りも一応ケリがつきました。
ホッとしたような。寂しいような。うれしいような。悲しいような。
そんないろいろな気持ちが交錯しております。

さて、話しは変わって、噂のはなしですよ。
歩き遍路をやっていると、いろいろなお遍路さんとお話しする機会があります。
お遍路さんのする話しなので、大体がどこかのお寺とか宿の話しが多いんだけど、その中の噂話のひとつに「大滝寺のご住職は偏屈だ!」っていうことを何人ものかたに聞いてました。
大滝寺といえば、別格20番札所、結願のお寺である。
正直なところ、最後に行くお寺に偏屈な住職がいると思うとちょっと気が重かった・・・
でも、今日、大滝寺に行ったら、全然そんなことがなく気さくなご住職でビックリでした。って、こんなことにビックリするなんて不謹慎ですが・・・

ひょんなことから、今日は大滝寺のご住職とお話しする時間がとれたのでたくさんお話しをすることができた。
ギャンブルの話しからはじまり、仏教とはなんぞや、ってな話しになり、この大滝寺のことをいろいろとうかがい、そして、最後には、親切に道案内をしていただいた。
それにしても、聞けば聞くほどに、この大滝寺というところは大変のようだ。まず、山のてっぺんだから水がない。国有地に囲まれているから電気も自由にひけない。標高が高いところだから冬はお寺の周辺だけが雪が降る。などなど。
そんな場所だからか、今のご住職がこのお寺に来てから30年であるがその前の10年ほどは、お寺に誰もいない状態であったらしい。
おそらく、この30年いろいろと大変だったんだろうなと思った。
やはり、噂話なんてものをやみくもに信じず、自分の目で確かめること。これが一番大事ですね。

でも、ご住職に聞いた話しでちょっと面白かったのは「誰も理解するもんがいなかったからやめた。」って一言である。
納経所に火の上を歩いている写真があったので「こういう行事があるんですか?」って聞いたら帰ってきたこたえである。ちなみに21年間続けた行事だったらしいがひとつの行事がなくなるということはなんとも残念なことである。

写真は、大滝寺の大師堂。
今度の土曜日に取り壊して、新しく立て替えるそうで荷物整理のまっただなかであった。
大滝寺では、お茶と車のお接待をしていただいた。とてもありがたかった。

本日の行程

八十窪
↓24.3km
大滝寺
↓地図に載ってない場所なので不明(ご住職にお接待で車に乗せていただいたので実質歩いたのは15kmくらいか・・・)
切幡寺
↓6km
阿波川島駅→徳島駅

剣山ホテル

最後に。
オレを四国に呼んでくださったお大師さんに感謝。

様々な心配りをしてくださった四国の皆さんに感謝。

様々なかたちではげましてくださったおへんろ仲間・友人・マイミクの皆さんに感謝。

丈夫な身体に育ててくれ、いろいろ心配してくれた家族に感謝。

そして、最後にオレのカラダもよく動いてくれた。

今回オレは、遍路をすることにより、感謝することを改めて考え直し、あらたに知ったと思いました。

ついに来ました。



ついに来ました。

Originally uploaded by 88nakamuratakahiro


やっと、と言えばよいのか。いよいよ、と言うのがしっくりくるのか。
4月11日に発願したオレの遍路の旅もついに88番札所までやって来る事ができ、ここで一応の区切りを迎えることが出来ました。
まぁ、まだ行かなきゃならない場所が数ヵ所あるのでもう少しだけお遍路さんを続けますが。それでも、あるひとつの結果が出るというのも気分が良いものです。

写真は、結願証明書と四国八十八ヶ所遍路大使任命書。
遍路大使任命書は、前山おへんろ交流サロンというところで歩き遍路の人にのみ発行してもらえる(無料)。
結願証明書は、88番札所で買うのである。お寺も商売上手だ。

本日の行程

ささや旅館
↓4.4km
八栗寺(85番札所)
↓6.5km
志度寺(86番札所)
↓7km
長尾寺(87番札所)
↓5.3km
前山おへんろ交流サロン
↓7.2km
大窪寺(88番札所)
↓0.1km
八十窪

合計30.5km

いよいよかな。



いよいよかな。

Originally uploaded by 88nakamuratakahiro


さて、明日はどの辺りまで行こうかなって休憩中に地図を見ながら考えてたら、今日の宿から88番札所までが30キロ程度。
なんだか行けちゃいそうな雰囲気がする。ってことで、明日の宿泊は88番札所の目の前にある宿を手配してしまった。

ってことで、オレの四国88箇所めぐりは明日の夕方もしくは明後日の朝、いよいよ結願しそうです。
ま、88番札所に行った後で、別格20番札所に行くのに1日かかるし、その後でお礼参りもあるのでオレの遍路はもう少しだけ続く予定ですが。

でも、ここまで先が見えてきてしまうと、うしろ髪を引かれる気がしてしまいますね。

写真は、屋島寺に登る途中の道路標識。
勾配が21%の道路って・・・ここの山登りは、わずか1.6kmの間で標高が250mも上がってしまうほどの急坂。さすがにきつくて、ここの往復だけで水を1リットルも消費してしまった。

本日の行程

ニュー月光園
↓8km
一宮寺(83番札所)
↓3.2km
法然寺
↓13km
ささや旅館
↓2.6km
屋島寺(84番札所)
↓2.6km
ささや旅館

合計29.4km

世の中思ったようにならないもんだ。



世の中思ったようにならないもんだ。

Originally uploaded by 88nakamuratakahiro


遍路をやっていると、予定通りに物事が進まないってことはよくあるはなしですが、今日はきつかった・・・

まず、食事をする場所がなかった・・・
今日の宿は、格安なんだけど、朝食はサンドイッチとコーヒーだけなので、そこらへんで朝食がわりにうどんでも食べようって、思って出発したんだけど、今日歩いたコースにはどういうわけか、営業しているうどん屋はおろか食堂が1軒もなかったし、それは午後になっても変わらずで、結局今日は朝に食べたサンドイッチとチョコレートとカロリーメイトだけで歩き続けることになってしまった。
やはり空腹で歩き続けるってのはきついものです。
そんななかでうれしかったのが、山道に入る前に、最後の悪あがきで食堂を探してたけど見つからなかったんだけど、そのかわりに、カロリーメイトがある自動販売機があったこと。

そしてもうひとつは、昨日の雨降りのおかげで、山道が川になってしまってた・・・
おかげで、思いっきり遠回りの道路を歩くはめになって時間を大幅にロスしてしまい、夕方には下りの山道を走って、ようやく最後のお寺に間に合ったのである。

ま、結果的にはなんとかなったんでめでたしめでたしであったが、こんな疲れるのはもうごめんですね。

写真は、時間ギリギリで入った香西寺本堂。
山道を走ってようやくのことで4時50分頃お寺に着いたときはホッとしました。
つか、計算したら40キロ以上歩いてるし・・・
そりゃ疲れるわけだ。

本日の行程

ニュー月光園
↓0.2km
高松駅→宇多津駅
↓1.2km
郷照寺(78番札所)
↓7.6km
天皇寺(79番札所)
↓6.9km
国分寺(80番札所)
↓6.5km
白峯寺(81番札所)
↓8.3km
根香寺(82番札所)
↓4.6km
香西寺(別格19番札所)
↓5km
ニュー月光園

合計40.3km

おしゃべりな日



おしゃべりな日

Originally uploaded by 88nakamuratakahiro


今日は、雨降りであったし、いろいろな方とお話ししたのでのんびりペースであった。

まず、朝食の時間のおしゃべりが長かった。そして、遅めの出発をしたとたんに雨が降りだしたので、カッパを着て金倉寺に行く。ここで、お参りを済ませたところで、2週間ぶりくらいに会う人がやって来たので暫しお話しをする。そうこうしてると、今度は善通寺の宿坊で一緒だった方々がやって来て、昨日の続きでまたお話しをはじめる。そして、気がつけば1時間以上が経ってしまった。まぁ、急ぐ旅でもないしとあわてずに出発!
とはいかず、このお寺のすぐそばに美味しいうどん屋さんがあると、どんつくさんから情報をいただいてたので、そこに立ち寄りようやく次のお寺に向かった。

さて、次に行った海岸寺では、ご住職のお人柄なのか、奥の院でも本坊でも気軽にお寺の中を案内してくださり、お寺の方々が親切にお話ししてくださった、またこのお寺にはたくさん本がおいてあったのでのんびりと見てたらいつのまにかここでも1時間以上も過ごしてしまった。そして最後にはいろいろとお接待してくださりとてもうれしかった。
最初は簡単な気持ちでまわりはじめた別格のお寺であったが、別格のお寺って全体的に88箇所のお寺と違い時間がゆっくりと流れていて、落ち着けるところが多いし、お寺のかたに親切にしていただいたりお話ししていただく機会が多くて、別格のお寺をまわってホント良かったと思う。

そして、その後は佛母院というお大師さんのお母さんをお祀りしているお寺に行ってお参りをして、和尚さんと少しお話しをして、なんてことをやっていたら、またまたいつものパターン。午後3時くらいになって、予定よりも全然進んでいないことに焦りだしてちょっと頑張って歩いた。

今日はそんな一日だったが、とても充実してた気がする。

写真は、海岸寺奥の院にあるお大師さんの産盥。
弘法大師さんの生誕の地として、有名なのは善通寺であるが、ここ海岸寺という説もある。
佛母院の和尚さんに聞いたら「昔の話で、写真などの証拠も何もないので、正直なところわかりません。」と言われちゃった。そりゃそうだ。こういう話しは信じたいことを信じればいいのだろう。
ちなみに「お大師さんが産まれたのは屏風浦である。」と記述された書物は残っているそうである。
ちなみに、善通寺はお父さんの善通さんのお屋敷があった場所で、佛母院はお母さんの玉依御前のお屋敷があった場所で、海岸寺はそのすぐ近くにある。
個人的な感想としては、屏風浦って言えば、海辺だろうなと思うし、子供が産まれるのはお母さんのいるところだろうなって思うのだが。ま、いっか。

本日の行程

善通寺
↓3.8km
金倉寺(76番札所)
↓5.5km
海岸寺奥の院
↓0.5km
海岸寺本坊(別格18番札所)
↓0.8km
佛母院
↓5km
道隆寺(77番札所)
↓6.4km
宇多津駅→高松駅
↓0.2km
ニュー月光園

合計23.2km

こんぴらさんに行った。



こんぴらさんに行った。

Originally uploaded by 88nakamuratakahiro


今日は別格の満濃池とこんぴらさんに行く都合上、善通寺の宿坊に連泊であるのだが、ここ善通寺でご一緒した方々は面白い人や、不思議なことを言う人が多くて、二日続けて楽しい夕食であった。

遍路をやっていて、その時その時に必要なものがいつの間にか目の前に差し出されるという不思議な巡り合わせに出会うことが何度もあったのを経験した今、こういった人と人との出会いってのも、きっとなにか意味があるんだろうなって思えてくるから不思議だ。

讃岐の国に入ったので今日は、3軒うどん屋さんに行ってみた。香川のうどんはどこもうまい!とは言うものの、食べ比べてみるとやはり違いはありますね。
宮武のうどん。あれはとってもうまかった。あのもちもち感は別格ですね。

写真は、満濃池。
とてもでかい溜め池である。

本日の行程

善通寺
↓12.5km
満濃池(別格17番札所)
↓5.9km
金刀比羅宮
↓8km
善通寺

合計26.4km

香川は「里の道」



香川は「里の道」

Originally uploaded by 88nakamuratakahiro


というらしい。
ちなみに、愛媛は「山の道」で、高知は「海の道」で、徳島は・・・(忘れた・・・誰か教えてください)と、捨身ヶ嶽禅定で教わったのだが・・・
捨身ヶ嶽禅定といい、弥谷寺といい、雲辺寺といい、香川に入ってからも山道が多い気がするのは気のせいだろうか・・・

遍路をしていての楽しみと言えば、普段の生活では決して接点をもてなそうな方々とお話し出来ることであるが、今日もいろいろな方とお話しした。
まずは、捨身ヶ嶽のお坊さんと暫しお話しをしたのだが、このお坊さんまだ20代のようだが、この山の上にひとりで住んでおられるとのことでまるで仙人のようだ。しかも休みは月に1日程度しかないらしいし、まだまだお若いのに大変そうだ。
また、宿坊や遍路宿に泊まると同じく遍路をやってる方と食事の時に顔を合わせるので、これもまた楽しい。以前どこかでお会いした方と数週間ぶりに顔を合わせると、話しが弾むものである。

話しはかわって、今朝は起きるのが辛かったんだけど、よくよく考えてみると・・・
さきおとといは、雨のなかを三角寺から仙龍寺に行った。
おとといは、箸蔵寺の長い階段を登ったし、距離もそこそこあった。
昨日は、雲辺寺に登って降りた。
なんて考えてみると、疲れがたまってるのもムリないなと思う。そろそろ息抜きタイムを作らなきゃだな。
って思ってるそばから、明日は朝の5時半からお勤めだしっ!
ちゃんと起きれるか不安だなぁ・・・
っていうか、明日はこんぴらさんと満濃池に行く都合上、善通寺宿坊には連泊。ってことで明後日も5時半からお勤め決定っ!
明後日も頑張って起きよう。
あ、明日はこんぴらさんの階段登るのか、やっぱりハードだなぁ。

写真は、捨身ヶ嶽禅定の遠景。
写真じゃわかりずらいが、捨身ヶ嶽禅定の本堂をうつしたもの。ここの登りはとっても急坂であったが、上からの眺めは格別であった。また、途中に柳の水という湧き水があったのだが、山登りしてるときに飲む湧き水ってどうしてこんなにうまいのだろう。

本日の行程

藤川旅館
↓5.7km
本山寺(70番札所)
↓11.3km
弥谷寺(71番札所)
↓3.7km
出釈迦寺(73番札所)
↓1.4km
捨身ヶ嶽禅定(73番奥の院)
↓2km
曼陀羅寺(72番札所)
↓1.6km
甲山寺(74番札所)
↓1.6km
善通寺宿坊

合計27.3km

いよいよ涅槃の道場である。



いよいよ涅槃の道場である。

Originally uploaded by 88nakamuratakahiro


徳島県を発心の道場といい。
高知県を修行の道場といい。
愛媛県を菩提の道場といい。
香川県を涅槃の道場という。

さて、今日は、88箇所巡りの最高峰である雲辺寺に挑んだのだが、このお寺は徳島県なのである。つまり愛媛県から香川県に入る前に徳島県を経由するのである。(ちなみに、昨日行った箸蔵寺も徳島県である)

最後の道場に入る前に、もう一度初心を思い出すようにとの配慮なのだろうか。なんとこのお寺は、標高が900メートルもある厳しい山道なのである。
と、言っても民宿岡田からは出発してすぐに山登りになるので、すいすい登れてしまった。やはり山登りは朝のうちがよい。
なーんて、余裕でいたら、ほんとにきつかったのは下りである。つか、今日の下りはこたえた・・・

写真は、雲辺寺の五百羅漢。
様々な表情・仕草の羅漢さんがいて見ていて飽きない。

本日の行程

民宿岡田
↓5km
雲辺寺(66番札所)
↓7.4km
萩原寺(別格16番札所)
↓6.9km
大興寺(67番札所)
↓8.7km
神恵院(68番札所)
観音寺(69番札所)
↓0.8km
藤川旅館

合計28.8m

080520_1037~02.jpg



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Originally uploaded by 88nakamuratakahiro


今日は、民宿岡田に荷物を置かせていただいて箸蔵寺に行ってきた。
やはり、背負う荷物が少ない状態で歩くと足取りはとっても軽い。

ところでこの箸蔵寺というお寺は、どこか普通のお寺と違っていてとっても印象的である。
と、言うのも、箸蔵寺は金刀比羅宮の奥の院であるため、お寺であるのだが、どこか神社のような雰囲気を醸し出しているのである。
鐘楼も大師堂も護摩堂も薬師堂もあってお寺っぽいのだが、肝心の本堂が神社のような形をしていたり、お線香をあげる場所がなかったり。仁王門をくぐって少し歩くとでっかい鳥居がたっていたりするのである。
そんな、神仏折衷な感じのお寺であるが、ここはとても居心地がよくて、きれいにされているので、民宿岡田でお接待にいただいたお弁当を食べながらついつい長居してしまった。

そして、民宿岡田への帰り道は、そのまま帰ってしまうと早すぎる気がしたので、コーヒーでも飲んでいこうと思い立ち、途中のレストランに寄ってみた。
四国をまわってて思うのだが、遍路の格好をして喫茶店などに寄るといろいろな方が話しかけてこられるので、とても楽しい。
今日、お話しした方には、箸蔵寺の昔の様子などをうかがったのだが、昔はロープウェーじゃなくてケーブルカーだったとか、箸蔵寺の門前で昔は相撲や競馬をやっていたなんていう非常にレアな情報を聞けたり、長野のフルーツについて話したりで、とても楽しかった。
つか「長野から来た」って言ったら。「ネクタリンの本場だな」って言われたのにはちょっと驚いた。今までのパターンだと長野って言うと、善光寺か登山系の事を言われるのにこれはちょっと意表をつかれた。

写真は、長い階段の果てに本堂を望む。の図。
さすがにこのお寺は、こんぴらさんの奥の院であると言うだけあって、階段が長い長い。
ロープウェーを使わずに歩く場合は心の準備をしておいた方がよいかも。

本日の行程

民宿岡田
↓16.9km
箸蔵寺(別格15番札所)
↓16.9km
民宿岡田

合計33.8km